東北地質調査業協会

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岩手県

(1)地形・地質概要

■岩手県を地形・地質的に北上山地,奥羽山脈および北上低地帯の3地域に大きく区分できる。

1.北上山地

■北上山地は、標高400m以下の比較的なだらかな山地からなり隆起準平原と考えられている。北は青森県境の階岳(740m)付近から南は宮城県の牡鹿半島にいたり、は太平洋,西は馬渕川・北上川両低地に境され岩手県の2/3の面積を占めている。図1-1 岩手県地質略図

■北上山地は、古生代や中生代の堆積岩(砂岩・粘板岩・石灰岩等)および花崗岩から構成され,基盤岩の走向に対応して北北西〜南南東の地形配列がみられる。北部北上山地と南部北上山地は早池峰構造帯で区分され、早池峰構造帯は蛇紋岩からなる早池峰山(1914m)を最高峰とする標高1000m以上の東西に連なる早池峰連峰を形成している。

(図1-1 岩手県地質略図:右図拡大図)

2.奥羽山脈

■奥羽山脈は、北上低地帯西側に分布し第三系からなる標高1000〜1400mの急峻な非火山地域と第四紀に形成された新規火山地域に区別される。非火山地域は北の駒ケ岳山群と南の焼石岳山群にはさまれた、和賀岳(1440m)等で構成される地域で新第三紀の砂岩・火山岩・凝灰岩等が分布し、いわゆるグリーンタフ地域である。新規火山地域は,八幡平(1614m)や岩手山(2038m)で構成される岩手・八幡平火山地域と焼石岳(1548m)や栗駒山(1628m)で構成される地域に分けられる。岩手・八幡平地域のうち岩手火山群は山体がおおむね安山岩質岩よりなり山腹・山麓には火山砕屑物が広く堆積している。山体上部は主として溶岩が分布しキャップロック構造となっているため周辺部には地すべり地が認められる。焼石岳の東〜南斜面には大規模な地すべり地が広がっている。

3.北上低地帯(北上平野)

■北上平野は、北上川本流沿いに南北約120km、東西約15kmの低地帯である。
流域には段丘・谷底平野が発達し,西側には奥羽山脈からの大量の土砂によって形成された扇状地が広がっている。

4.東部海岸

■北上山地の東端には、南北全長600kmにおよぶ三陸海岸が広がっている。
宮古以北では海成段丘からなる九戸台地が広がり、宮古以南では数多くの入江や岬からなるリアス式海岸が続いている。

(2)地質工学上の問題点

1.中古生層

■北上山地に分布する砂岩・頁岩は比較的硬質な岩盤であるが、地殻変動による亀裂が発達し、地層の傾斜が高角度であるために応力開放による緩みが発生しやすい。

■また、北上山地の中古生層には石灰岩が分布し龍泉洞や安家洞等の鍾乳洞を形成したり、セメント原料として利用されている。石灰岩中の溶蝕地下空洞はその分布を予測することが困難であり建設事業においては注意が必要である。

2.超塩基性岩類

■岩手県には「早池峰岩体」や「宮守岩体」の2大岩体や、他早池峰構造体沿いおよび水沢東方の母体地域に超塩基性岩が分布している。

■超塩基性岩は蛇紋岩化していなければ堅硬緻密な岩盤であるが、蛇紋岩化すると強度が著しく低下するとともに,岩盤膨張の原因となる。

3.花崗岩類

■岩手県には、古期花崗岩類(氷上花崗岩等)、白亜紀花崗岩類(県内全域に分布)が分布している。花崗岩類は新鮮岩では良好な岩盤であるが予想外に深い風化(深層風化)していることがあるので注意が必要である。

4.新第三期紀層

■新第三紀層は奥羽山脈に広く分布し、中新世初期から中期にかけての海底火山活動で形成された凝灰岩類はグリーンタフと呼ばれている。グリーンタフは,変質による膨潤性粘土鉱物を伴うことも多く注意が必要な地層である。グリーンタフ以降の堆積岩は固結度が低く乾湿の繰り返しによって岩盤が急速に劣化することがある。

5.ローム(火山灰質粘性土)

■岩手県内には、八戸ローム・岩手ローム・安代ローム等があり、コネ返しによる強度低下が著しい、水の浸食に弱く斜面にガリーが発生したり地震時に斜面崩壊や液状化する可能性がある、場所によって物性が異なる等の特徴を有している。

6.軟弱地盤(含泥炭地盤)

■軟弱地盤は平野部と山間低地にみられ、岩手県では平野部は県土面積の16%、その内泥炭地面積は4%である。軟弱地盤では地盤の支持力も小さく圧密による地盤沈下についても配慮が必要である。

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