協会誌「大地」No47

58.第42回地質調査技士資格検定試験事前講習会・検定試験
技術委員会

平成19年度の第42回地質調査技士資格検定試験は、昨年度に引き続き、以下の3部門6コースで実施されることになりました。

「現場調査部門」

「現場技術・管理部門」

「土壌・地下水汚染部門」

地質調査技士は、現在、国土交通省が改訂作業を進めている「地質調査業務共通仕様書」の主任技術者の資格要件に追加される予定です。このことからも、地質調査技士に課された役割と期待は、今後ますます大きくなるものと推察されます。

なお、「現場技術・管理部門」の「土質試験コース」と「物理探査コース」の2コースは、本年度以降、隔年で実施されることになっています。両コースの次回の検定試験は平成21年に実施されますので、受験を希望される方はご注意下さい。

○事前講習会

事前講習会は、6月7日(木)午後のみ、8(金)1日の、1日半の日程でハーネル仙台を会場にして開催しました。今年の受講者数は、部門毎に以下のとおりでした。

現場調査部門: 11名

現場技術・管理部門: 23名

土壌・地下水汚染部門: 7名

合計: 41名

受講者数は過去最低を記録してしまいました。これは、検定試験の願書が全地連のHPからダウンロードする形式に変更されたこともあり、講習会開催のお知らせを周知できなかったためと考えられます。開催告知の周知方法については次年度以降、何らかの工夫が必要と考えられました。

事前講習会のテキストは、技術委員会が平成18年度末から総力挙げて全面見直しを加えた最新版を使用しました。また、昨年までの3箇年度分の検定試験問題の解説集もCD-Rにして受講者全員に配布し、受験勉強の一助となるようにしました。

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事前講習会の受講状況

事前講習会の1日目は、現場技術・管理部門と土壌・地下水汚染部門の2部門を対象として、専門技術や記述式問題への対応について、過去に出題された問題の解説も加えて講習しました。2日目は、1日目の2部門に現場調査部門を加えて、ボーリング等の現場技術や調査技術を中心に講習が行われました。

毎年、検定試験終了後に実施している受験者へのアンケートでは、事前講習会に関して、以下のような感想が寄せられました。受講者の方々が、事前講習会について高く評価していることが分かります。

【質問】事前講習会は役に立ちましたか?

【解答】役に立ったと答えた方の割合

現場調査部門: 82%

現場技術・管理部門: 92%

土壌・地下水汚染部門: 75%

アンケート内のコメント欄には、以下のような要望もありました。

○検定試験

検定試験は7月7日(土)、七夕の日に行われました。検定試験受験者数は昨年よりも更に減少し、合計88名でした。受験者数の部門別内訳は以下のとおりです。

現場調査部門: 15名

現場技術・管理部門: 63名

土壌・地下水汚染部門: 10名

合計: 88名

今年は、受験者数が少ないことを受けて1会場のみで検定試験を実施しました。当日は、天候にも恵まれ、さしたるトラブルもなく無事試験は終了しました。

出題された試験問題をみると、各部門ともに、専門的な問題の割合が多く、全体的な難易度としては昨年並みと思われました。ただ、記述式問題の中には、記述する内容を絞り込みにくいと感じられた出題もあり、この傾向はアンケート結果にも表れていました。

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検定試験の状況(筆記試験)

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検定試験の状況(口頭試験)

〈アンケートによる各部門の難易度〉

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